広栄化學(xué)株式會(huì)社は、1917年に醫(yī)療業(yè)界向けに酢酸の製造を開(kāi)始して以來(lái)、100年以上にわたって、事業(yè)展開(kāi)しています。気相反応技術(shù)、高圧反応技術(shù)、精密有機(jī)合成技術(shù)の3つのコア技術(shù)を背景に、醫(yī)農(nóng)薬、染料、塗料、インキ、電子材料、合成樹(shù)脂など、化學(xué)原料や中間體を提供してきた同社ですが、近年では受託合成や工業(yè)化技術(shù)の提供といった、ソリューションビジネスへと事業(yè)領(lǐng)域を拡充しており、今後、ソリューションビジネスをさらに拡充していく計(jì)畫(huà)です。

同社での各プラントで使用する原材料や、生産された製品などの分析を行っている千葉工場(chǎng) レスポンシブルケア室 品質(zhì)保証部では、このたびデータインテグリティシステムを?qū)毪?、分析ワークフローの省力化やデータシステムの一本化という點(diǎn)で成果を上げています。データインテグリティシステム導(dǎo)入プロジェクトで、システム導(dǎo)入チームのリーダーを務(wù)めた、同社 千葉工場(chǎng) レスポンシブルケア室 品質(zhì)保証部 菰渕 直樹(shù)（こもぶち?なおき）様にお話をおうかがいしました。

広栄化學(xué)株式會(huì)社 千葉工場(chǎng)

広栄化學(xué)株式會(huì)社のコア技術(shù)

広栄化學(xué)株式會(huì)社 千葉工場(chǎng) レスポンシブルケア室 品質(zhì)保証部 菰渕 直樹(shù) 様

データインテグリティシステム導(dǎo)入のきっかけ

2016年6月、お客様からイギリスの醫(yī)薬品?醫(yī)療製品規(guī)制庁 (MHRA) およびアメリカ食品醫(yī)薬品局 (FDA) のガイダンスを受け取り、次回の査察時(shí)にデータインテグリティの対応?duì)顩rを確認(rèn)する旨の連絡(luò)がありました。その後も、數(shù)社からの品質(zhì)査察において、データインテグリティに関わる指摘を受けたといいます。たとえば、「ガスクロマトグラフ (GC) にすべての検査員が1つのパスワードでログインできる」、「監(jiān)査証跡機(jī)能がない」、「データのバックアップ機(jī)能がない」といった指摘でした。これらは醫(yī)薬品関連の品質(zhì)システムとして重要な要求事項(xiàng)です。

データインテグリティとは、「データがすべて揃っていて、欠損や不整合がないことを保証すること」を言います。誰(shuí)が何を行ったのか確認(rèn)できること、ファイルを読める狀態(tài)にすること、測(cè)定と同時(shí)にデータが記録されること、データが生成された時(shí)と同じフォーマットで殘っていること、生データと分析結(jié)果が確かに存在すること、データにはすべてが含まれていること、一連の作業(yè)を1つのシステムで行うこと、記録の保存と保護(hù)を確実に行えるメディアを使用すること、必要な時(shí)に記録にアクセスできることなどが求められます。

データインテグリティへの対応は、紙ベースでも、ある程度は実現(xiàn)可能です。しかし、紙の保管場(chǎng)所が必要、記録操作が煩雑、データの再利用が困難といったデメリットがあります。そこで、広栄化學(xué)では、システムにより、データインテグリティ対応を?qū)g現(xiàn)することにしました。データインテグリティシステム導(dǎo)入にあたり、データ管理もデジタルベースに移行することが決定されました。

データインテグリティを満たすための必要項(xiàng)目(ALCOA+の原則)

データインテグリティシステム導(dǎo)入のアプローチ

複數(shù)のお客様からの監(jiān)査でデータインテグリティに関する指摘を受けるようなった2018年12月、広栄化學(xué)全社で、デジタル化による業(yè)務(wù)プロセス見(jiàn)直しに関するプロジェクトが発足しました。使用中の業(yè)務(wù)システムの見(jiàn)直しや、新たなシステムの導(dǎo)入など、デジタル化によって無(wú)駄を削減し、高付加価値業(yè)務(wù)にシフトしていくことを目的とした全社プロジェクトです。「品質(zhì)保証部としてもこのプロジェクトに乗ろう」と考え、データインテグリティシステムの導(dǎo)入を、このプロジェクトの対象範(fàn)囲として要求し、認(rèn)められたと言います。

データインテグリティシステム検討の俎上に上ったのは2つのシステム。アジレントの「OpenLab」と、別の海外メーカーのシステムでした。海外のお客様の査察を受けることがある同社において、グローバル メーカーのシステムを?qū)毪工毪韦献匀护柿鳏欷坤盲郡妊预い蓼埂?019年5月～6月にかけて、2社のシステムのデモを見(jiàn)た結(jié)果、2019年10月にアジレント?テクノロジーの「OpenLab」を?qū)毪工毪长趣驔Q定しました?！袱工扦衰ⅴ弗欹螗趣蜧CとOpenLabを使用していました。OpenLabのバージョンアップにより、過(guò)去の査察で指摘を受けた事項(xiàng)の一部を改善できることが分かっていましたし、ライセンス費(fèi)用面でもメリットがありました」と、菰渕氏は導(dǎo)入決定の理由を話しています。

導(dǎo)入プロジェクトでは、執(zhí)行役員をプロジェクト責(zé)任者に置き、品質(zhì)保証部長(zhǎng)がプロジェクトマネージャーとなり、コンサルティング會(huì)社のアドバイスや、アジレント?テクノロジーからの支援を受けました。品質(zhì)保証部におけるデータインテグリティの向上。これが本プロジェクトの目的でした。菰渕氏は、「製品の品質(zhì)だけでなく、そのデータの根拠情報(bào)まで保証すること、製造にかかわる情報(bào)の保全水準(zhǔn)を向上すること、お客様が満足?安心できる品質(zhì)保証體制を構(gòu)築することを目指しました」と、プロジェクトの目的について具體的に話しています。

2019年12月時(shí)點(diǎn)で、品質(zhì)保証部には、GCが25臺(tái)、液體クロマトグラフ (LC) が10臺(tái)、合計(jì)35臺(tái)の裝置がありました。不慣れにともなう出荷対応の遅延を避け、変化にともなう検査員のストレスを軽減するため、一度にすべての裝置をシステムに接続するのではなく、2期に分けて導(dǎo)入することとしました。第1期では厳しい管理が必要なGC5臺(tái)とLC3臺(tái)を接続して実績(jī)を積み、第2期で殘りの機(jī)器を接続して、LC、GC全體をネットワーク化するというアプローチです。

プロジェクトの開(kāi)始から本格稼働へ

キックオフ後、要件定義、仕様設(shè)定?確認(rèn)、システム導(dǎo)入を経て、2020年10月から第1期が本格稼働しています。導(dǎo)入決定から稼働まで、時(shí)間がかかったのは、緊急事態(tài)宣言の影響で、一時(shí)作業(yè)を中斷せざるを得なかったためです?！?月中旬から3週間程度かけて、アジレントのエンジニアがサーバーを設(shè)定し、裝置を接続しました。それと並行して、広栄化學(xué)側(cè)で受入テストやユーザーテストを?qū)g施して、10月1日の本格稼働に備えました」と菰渕氏は語(yǔ)ります。ユーザーテストでは、GC用、LC用として、それぞれ複數(shù)の成分が含まれた溶液を準(zhǔn)備し、それぞれのリテンションタイムと面積百分率の値を新舊システムで比較し、管理値に収まっているかを評(píng)価するという方法をとったと言います。

お客様が満足?安心できる品質(zhì)保証體制を構(gòu)築するうえでは、ドキュメントの整備も欠かせませんでした。バリデーション実施計(jì)畫(huà)書(shū)、バリデーション実施結(jié)果報(bào)告書(shū)、コンピュータ化システム管理規(guī)則、コンピュータ化システム運(yùn)用管理基準(zhǔn)、コンピュータ化システム運(yùn)用管理手順書(shū)などのドキュメントが必要で、各ドキュメントには、さらに別の確認(rèn)書(shū)や報(bào)告書(shū)などが用意されています。

システム導(dǎo)入の効果

2020年10月に本格稼働したOpenLabのシステムでは、ユーザーは各自のパソコンから、リモートデスクトップ経由でOpenLabにアクセスできます。そして、OpenLabシステムに接続されたどのGCやLCにもアクセスすることが可能です。また、ノートパソコンを分析室や會(huì)議室に持ち込んで解析したり、解析データを示したりすることが可能となるなど、利便性も向上しました。検査員からも、「自分の席からサーバーに接続して機(jī)器の操作ができるため、実験室が混みあわず、安全性にも貢獻(xiàn)しています」との聲があがっています。導(dǎo)入直後は、見(jiàn)慣れないエラーメッセージが出るなど、対処方法が分からない障害もあったと言います。しかし、「アジレントのエンジニアに電話やメールで問(wèn)い合わせると、迅速に対応していただけました。こちらまで來(lái)てくださったこともありました」（菰渕氏）と、その対応には満足されています。當(dāng)初は、「監(jiān)査証跡によって履歴が殘るため、間違いをすることに恐怖感がありました?！工雀肖袱皮い織蕱藛Tもいたと言います。しかし、間違いがあっても適切に処理をすれば問(wèn)題ないという考え方が根付いてきているそうです。

システム導(dǎo)入のメリット1つとして、分析ワークフローの省力化があげられます。従來(lái)の紙ベースのワークフローの場(chǎng)合、試験結(jié)果を印字したり、Excelのワークシートを作成したりしたあと、ラボ情報(bào)管理システム (LIMS) にデータを転記する必要がありましたが、この作業(yè)が不要となりました。OpenLabを使うと、従來(lái)はExcelを活用していた業(yè)務(wù)も省力化できると言います?！窸penLabに搭載されたカスタム計(jì)算機(jī)能には表計(jì)算機(jī)能が搭載されており、最初に定義づけのフォーマットを作成しておけば、各不純物の定量結(jié)果などを自動(dòng)計(jì)算させることが可能となります?！工容詼m氏は話しています。転記が不要となるため、確認(rèn)者による、転記ミスの確認(rèn)作業(yè)も不要となりました。「カスタム計(jì)算機(jī)能を使うことで、従來(lái)は3時(shí)間かかっていた生データの確認(rèn)作業(yè)を、わずか30分に短縮することができました?！?

また、データシステムの一本化もメリットだと感じています。2021年6月には第2期として、23臺(tái)の裝置が新たにOpenLab CDSに接続されました。従來(lái)は、4種類の分析裝置用制御ソフトウェアが混在していましたが、現(xiàn)在は、スタンドアロンで動(dòng)作している一部の裝置を除き、OpenLab CDS に一本化されました。1つの制御ソフトウェアの使い方のみを覚えればよいため、操作習(xí)得が楽になると言います。また、分析メソッドがサーバー上に保存されているため、他のLCやGCでも既存の分析メソッドをすぐに使用することが可能となります。

品質(zhì)保証部では、以前はアジレントのLCは利用していませんでした。OpenLab CDSが導(dǎo)入されることとなったため、LC導(dǎo)入検討時(shí)にはアジレント製品も比較検討しようということになったと言います。実際、「Agilent 1260 Infinity II LC」のデモを見(jiàn)たところ、「ピークの分離がすばらしい」（菰渕氏）ことが分かり、それ以降、アジレントのLCも導(dǎo)入されはじめ、OpenLab CDS環(huán)境下で利用されているそうです。

OpenLab導(dǎo)入は、品質(zhì)査察でのお客様からの指摘がきっかけでしたが、ここでも成果が表れています。「最近の査察で、クロマトグラフィデータシステムを?qū)毪筏郡趣いυ挙颏筏郡趣长怼ⅰ簩?dǎo)入したのは、OpenLabか、それとも別の海外メーカーのものか？』と聞かれました。OpenLabだと答えると、それ以上、深く質(zhì)問(wèn)を受けることはありませんでした?！工容詼m氏は話しています。

検査員も「OpenLab CDSを?qū)毪筏郡长趣?、品質(zhì)の信頼性が擔(dān)保され、取引先にも良い印象を與えていると考えており、また、省力化、自動(dòng)化、適正化等によって、分析のみならず、仕事そのものの常識(shí)さえ覆しています?！工雀肖袱皮い毪饯Δ扦?。今後の展望について、菰渕様はこう語(yǔ)っています?！窸penLabとLIMSの連攜を図ることで、分析ワークフローを全自動(dòng)化しようとしています。また、クロマトグラフィー以外の裝置、たとえば、天秤やUV計(jì)、pH計(jì)もネットワーク化できないか、模索中です?！?

ラボ內(nèi)の様子裝置は有線でネットワークに接続されていますが、天井のガスラインをうまく活用し、LANケーブルが目立たないようにしています